個人的に好きな、音楽と関係する研究3選

こんにちは、gissyuです。

 

この記事は、UECDTM Advent Calender 2022 7日目の記事です。

前回はkewasaさんのプラグイン紹介の記事でした。EQとかディレイとか機能はちょっと知ってるけど未だに使い方よくわかってないんですよね。今度discordで質問してみよう…

あ、あとケバブはうまいんで食ってください。大学にたまに来てるキッチンカーのケバブはうまいっす。最近は来てるのかな…

adventar.org

 

はじめに

gissyuと申します。音楽製作に興味あるんですよね〜〜〜と言ってたらregunさんに誘っていただき入る事になりました。チョロチョロDAWはいじっているものの、最近はサンクラをひたすら漁ったり、(身内で)DJをする比率が高くなっています。どっかでちゃんとものを出したいな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と思いながら日常が過ぎていきます。

そんなこんなでアドカレの募集をみつけ気軽な気持ちで登録したものの、サラリと書ける音楽ネタが研究関連の話しかありませんでした。”サラリと書けるのが研究?はぁ?”と驚かれたと思いますが自分も話題提供できるレンジの狭さに驚いています。研究に入り浸る時間が長いとこうなってしまうようです。おそろしいね。

さて、今回は自分が最近みた音楽関連の研究で面白かったものを3つ紹介します。音楽に関する研究といっても、音楽史や音響技術に関するものではなく、音楽を聞いた際に得られる(生物含む)人間の反応に関するものをピックアップしています。面白い論文だな〜と思ったらぜひ元論文を参照していただけるとより深く理解していただけるかなとおもっております。それでは行ってみよ〜〜〜〜〜〜〜

 

早いBPMの曲を聞きながら運転すると事故する度合いが上がる研究

元論文:Brodsky, W. (2001). The effects of music tempo on simulated driving performance and vehicular control. Transportation research part F: traffic psychology and behaviour4 (4), 219-241. https://doi.org/10.1016/S1369-8478(01)00025-0

2002年と古めの研究ですがタイトルのインパクトがすごいです。この研究をFeatureした記事もいくつか投稿されていたりします。

www.newscientist.com

この研究は、バラード(BPM56)からハウス(BPM137)の音楽を聞かせた状態でドライビングシミュレーターでの運転を計測しました。結果、テンポが早い曲を聞かせている状態では信号無視や急発進などの危険な運転動作が増えることが示されました。

この研究の個人的に好きなポイントは使用した楽曲の一覧が表としてまとめられているところです。もちろん研究の再現性を担保するために記述しているとは思いますが、個人的にはこういうところから出会う楽曲が一番うれしかったりするわけです。

詳細は論文を参照いただきたいんですが、今回使用している早めの楽曲群はなぜかすべてDJ Jurgen – His Favourite Tracks Part 2のアルバム内から選択されています。全く聞いたことがなかったのでyoutubeで聞いてみたところ、非常に良質なハウス音楽の集合体でした。His Favourite Tracksというぐらいだから神曲がたくさん入ってるのは当然か…みんなも聞いてね!

www.discogs.com

ちなみにこの著者、現在でも精力的に研究されてるみたいです。詳しく論文読めてないので気になったらいますぐCheck it!

ラットがビートに合わせて体を動かす研究

元論文:Ito, Y., Shiramatsu, T. I., Ishida, N., Oshima, K., Magami, K., & Takahashi, H. (2022). Spontaneous beat synchronization in rats: Neural dynamics and motor entrainment. Science Advances, 8(45), eabo7019. https://doi.org/10.1126/sciadv.abo7019

人間がビートを取りやすいテンポの音楽(120-140BPM)で、ラットも同じように体を動かすことが発見されています。詳しい論文の内容はプレスリリースに委ねようと思いますのでそちらを参照頂ければ。

プレスリリース:https://www.i.u-tokyo.ac.jp/news/files/ist_pressrelease_20221107_takahashi_r2.pdf

個人的に好きなのはプレスリリースP4に記載されている動画2です。ラットにモーツァルトを聞かせたりレディーガガ聞かせたりクイーン聞かせたりして実際にその運動を計測している様子が収録されています。ぜひ見て頂ければ。かわいいです。

 

クリック後に発生する音を遅らせると”重み”を生じる

元論文:Kaneko, S., Yokosaka, T., Kajimoto, H., & Kawabe, T. (2022). A Pseudo-Haptic Method Using Auditory Feedback: The Role of Delay, Frequency, and Loudness of Auditory Feedback in Response to a User’s Button Click in Causing a Sensation of Heaviness. IEEE Access, 10, 50008-50022. https://ieeexplore.ieee.org/document/9766314

この研究では、パソコン上に表示されるボタンをクリックした後、音が発生するまでの時間、音の高さ、音の大きさを変え、感じる”重み”を回答してもらう実験を行っています。結果、発生するまでの時間が長い、音が低い、音量が大きいときに強い重さの感覚が生起することが示されました。最近記事に取り上げていただきました。

https://note.com/screenless/n/n6261a77153ac

これ自分が主著で書いた論文です。ええそうです宣伝です。頑張って書いたのでみんな読んでね!よかったら記事化とか引用とか実用化のお話とかお待ちしておりますので!!!

おわりに

ほかにも色々あるんでしょうが脳みそからパッと出てこないので今回はここまで。めちゃくちゃ久々にブログ記事を書いたのでどんな感じのノリで書けばいいのかわかんないなかでつらつら書いてみました。駄文を連ねるの、だ~いすき!

 

次はまさドゥさんの記事です。ためにならない自分語りなんてあるわけないじゃない!!!!!楽しみにしております。